『INDUST』2024年2月号 No.436
再エネ設備大量廃棄への備え
FIT制度で大量に設置された太陽光発電設備が耐用年数を迎える2030年代後半以降、使用済み太陽光パネルが年間~万t排出されると想定されており、将来の大量廃棄に備えて適切な処理方法の確立が必要だ。一方、風力発電設備は鉄、銅、アルミニウムなどの金属が約9割占めているため、構成部材の大部分はリサイクルルートが確立されているものの、回転翼の処理先は製紙メーカーなどへの売却や最終処分となっており、リサイクルルートを確立する必要がある。2月号では、使用済み太陽光発電設備および風力発電設備について、リユース、リサイクルの現状と今後の課題をみる。
特集
-
再エネ設備のリサイクル推進等に関する検討状況について
環境省
環境再生・資源循環局 総務課リサイクル推進室 室長補佐
湯山 桃子
-
太陽光パネルの資源循環に向けた取り組み
福岡県 環境部 循環型社会推進課課長
髙橋 洋子
-
太陽光パネルリユース・リサイクルに関する発電事業者の実情と推進方策
(一社)再生可能エネルギー長期安定電源推進協会
長期電源開発委員会 委員長
加倉井 正芳
-
太陽光パネルの撤去、リサイクル・処分に関する今後の課題と問題点
(公社)全国解体工事業団体連合会 副会長
高橋 仁
-
PVリサイクル施設「エコロジーセンター愛子(あやし)」が稼働
──大量廃棄時代に備えて体制整備
(株)宮城衛生環境公社 代表取締役
砂金 英輝
-
太陽光パネルのリユース品販売に着手
(株)信州タケエイ 管理部 部長
杉村 篤
-
風力発電装置の撤去とリサイクルに関する動向
日本風力エネルギー学会 理事
上田 悦紀
-
FRP製風車ブレードのリサイクル実証事業
宏幸(株)顧問 中小企業診断士
遠山 純夫
【連載目次】
-
環境政策ウオッチ 第17回
GX投資戦略受け、先行投資支援と規制改革一体的推進
─ 資源循環市場を動静脈連携で高度化へ ─
ジャーナリスト 大村 朋己
-
弁護士が語る産廃フロントライン 第83回
キーワード深掘り!
行政手続きと廃棄物処理法(その6)
~ 条例があれば規制できる? 条例による規制と廃棄物処理法~
弁護士 芝田麻里
-
経営者様のバディ社労士からの通信 第10回
採用の自由と労働者の権利保護
社長様のバディ社労士 大関 一
-
脱炭素化時代の生き残り戦略 <新連載> 第1回
廃棄物処理業界が取り組む必要性
カーボンフリーコンサルテティング(株) 代表取締役CEO
中西 武志
-
サンパイ女子 第108回
鶴原 新子さん (株)サニックス
顧客への提案を思案するのが楽しみ